本 「共感をつかむプレゼンテーション」
仕事柄プレゼンテーションをすることが多いです。
もともとは人前でしゃべるのが苦手だったのですが、会社に入ってずっとやっていれば少しは慣れるわけで、自分なりのスタイルができあがってきました。
そうなると、最近は若手のプレゼンにいっしょに出たときなど、まだまだ経験値の少ない彼らにいろいろと注文をつけたくなったりします。
ただ自分の中にあるものも経験の蓄積だけで、体系だってなかったりするわけで、自分でも整理をしようとたまたま見かけたこの本を手に取りました。
本の最初の方に書いてあった「プレゼン」の意味のところでなるほどと思いました。
英語の辞書を調べるとpresentationの意味は「発表」というのと「贈呈」というのがあります。
presentがもとなので当たり前と言えばそうなのですが、いわゆるプレゼンテーションというものの意味というのは、「アイデアのプレゼント」だと著者は書いてありました。
読んでなるほどと膝をうちました。
プレゼンテーションは自分の考えだけを話しては成功しません。
相手へのアイデアのプレゼントだというスタンスにたって、相手のことを思いやって話す。
恋人にプレゼントをあげるとき、自分の好みのものをおしつけたりはしませんよね。
相手の好きなものを調べ、どういうふうにすれば喜んでもらえるかというのを考えるものです。
ビジネスのプレゼンテーションも同じ。
相手をどれだけ思いやれるかが成功の秘訣だと思います。
その他にも「エレベーター・トーク」や「KISS(Keep It Short and Simple)」などプレゼンテーションをする際の心構えや、資料の作成・準備の仕方などがわかりやすく書いてあります。
プレゼンテーションに不慣れな方、あまり好きではない方にお薦めできる本です。
とても読みやすく書かれていますので、肩の力を入れずに読めると思います。
「共感をつかむプレゼンテーション」 菅野誠二著 日本経団連出版 ソフトカバー ISBN4-8185-2611-2
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