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2007年2月 4日 (日)

本 「ネット時代の反論術」

ブログを初めて半年。
幸い、自分のブログを訪れてコメントをいただいている方々はよい方ばかりなので、楽しく運営させていただいてます。
ただ「ブログ炎上」などということをいろいろなところで聞くので、万が一のためにそういうことへの知識を持っていたほうがいいかと思っていたら、この本が書店で目に入ったので手に取ってみました。

内容は自分が想像していたのとちょっと違ってました。
「術」という言葉がタイトルにあったので、ハウツーについての解説かと思ったんですけれども。
確かに本の後半はいくつかの目的に合わせた「論戦」の仕方が書いてあります。
でもその内容はあまり重要ではないかもしれません。
あまりすぐ実行できるような内容でもないですし。

著者が言いたいことはあとがきに書いてありますが、「バカに対して反論するなんて、基本的に同じレベルのバカのやることだから、やめといた方がいいですよ」ということです。
(著者が書いている文章そのままの引用です、念のため)
特にネットでは簡単に議論のようなものができます。
しかも匿名で。
なにかかみ合ってないままに「論争」してしまうという状況は発生しやすいですよね。
著者も他人を「批判する」ことが、知性の証明だと思っている人が多いと書いています。

読んでいてなるほどと思ったことがありました。
著者によると、カントの「純粋理性批判」(もちろん僕は読んだことありません)などの「批判(クリティーク)」という言葉の語源はギリシア語の「クリネイン」という言葉だそうです。
この言葉は「分離する」というのがもともとの意味で、物事を細かく切り分け、どういう内容があるのか反省的にきちんと把握していくということが含意されているということです。
自分の思い込みではないかとまず疑ってみて、冷静に判断しないと「批判」ではないのですね。
僕も映画や本などについて批評めいたことをこちらで書いていますが、上記のような精神を持ってやっていかないといけないなあと思いました。

といいつつ、この著者の反感をあおるような書き口はあまり好きではないなあと思ったりもしました。

「ネット時代の反論術」 仲正昌樹著 文藝春秋 新書 ISBN4-16-660531-3

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