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2007年2月 3日 (土)

「あるいは裏切りという名の犬」 二人の男は互いの鏡像

ずっと観ようと思っていたのですが、気がついたら銀座でモーニングショーのみになっていたので、慌てて行ってきました。
フランス映画は久しぶりです。
フランスを舞台としていても「マリー・アントワネット」は英語でしたし。
原題は「36 QUAI DES ORFÈVRES」。
直訳すると「オルフェーヴル36番地」、これはパリ警視庁の住所ということで、センスなくタイトル付けると「パリ警視庁」って感じになるのでしょうか。
直訳よりも、この邦題はなんかノワールな感じでいいですね。

ヴリンクス(ダニエル・オートゥイユ)と、クラン(ジェラール・ドバルデュー)の二人の刑事の対立の物語です。
二人は以前同じ女性を愛し、そして現在でもそれぞれBRI(探索出動班)、BRB(強盗鎮圧班)というライバル関係にある組織に属し、そして次期パリ警視庁長官の座を競う関係。
かつては友であったと思われる二人、現在はヴリンクスの妻となったカミーユという女性を争った時から袂を分かったのでしょう。

ヴリンクスは愛する妻子を持ち、組織の中で部下にも慕われる男。
クランはかつて愛した女性を友に奪われたためか現在の妻とも距離をとり、そして組織では一匹狼的で上昇欲の強い男。
二人は同じ事件を追い、そして捜査の中で対立をします。
それぞれの性格、置かれている環境は異なり、そして幾多の場面で対立する二人ではありますが、この二人の本質は驚くほど似ています。
二人にとって、刑事という職業は天職といっていいのかもしれません。
ホシをあげるという目的のためには、手段を選ばないという価値観は実は同じです。
ヴリンクスは、はめられたとはいえ殺人という現場にいても、自分が追う犯人を捕まえるためにはそのことを黙しています。
クランは犯人を自分があげるため、仲間を犠牲にしても独断専行を行います。
目的のためには手段を選ばないというのは二人に共通しているのです。
映画の視点はややヴリンクス寄りですが、ブリンクスも甘いだけの正義の男ではありません。
妻の復讐をするためには手段を選ばないというその姿勢はクランと変わらないのです。
カミーユという女性を巡る争いではヴリンクスが勝ち、長官の座を競う戦いではクランが勝利しました。

そして最後はヴリンクスが生き残りました。
けれどもそれはほんの偶然だったのです。
ティティが犯人たちにクランの名前を囁かなければ逆になっていたかもしれません。

二人の男は互いの鏡像。
二人の間にある張りつめた静かな憎しみは、目的のためには裏切ることすら辞さない、そういう生き方しかできない己自身に対する嫌悪感なのかもしれません。

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コメント

kimion20002000さん、こんにちは。

最近はこういう男の色気がでている映画は少ないですよね。
フランス映画もリュック・ベンソン以外はあまり上映されないですし。
ハリウッド版はこの色気、ちゃんと出してくれるでしょうか・・・。

投稿: はらやん(管理人) | 2007年12月29日 (土) 17時55分

TBありがとう。
映画としては、「同じ女を愛し合った」というところが、ミソになっていますね。
ひさしぶりに、堪能できたフランス映画でした。

投稿: kimion20002000 | 2007年12月29日 (土) 16時11分

とんちゃんさん、こんにちは!

レオがクランに拳銃を渡すとこ、うろ覚えですが、こういうことかなと思いました。
レオは娘の成長を見守れなかったこと、ティティの死などで、自分たちの争いが空しくなったんじゃないでしょうか。
拳銃を渡したのは、好きにしろ、俺はもう止めたという気持ちだったのかなと思いました。
クランも渡されて、レオの気持ちに気づき追いかけましたが、皮肉にも・・・ということだったような気がします。
うろ覚えなので、違うかもしれませんが・・・。

とんちゃんさんは、前に東京にいらっしゃったんですねー。

投稿: はらやん(管理人) | 2007年7月 1日 (日) 15時00分

( ^-^)ノ(* ^-^)ノこんばんわぁ♪
TB有難うございました。
>気がついたら銀座でモーニングショー

もう!都会的ぃぃ~~(笑)
東京の日々をそんな一字一句でも思い出してしまう私。
ところで、私はこの2人は明らかに好対照だと思っていました。同類だから、「己自身に対する嫌悪感」・・・・深い読みです。
ティティは、クランがエディを犬死させた、と思い込んで恨んでいたから、あの場で咄嗟の機転をきかしたのでしょうね。
どのみち殺されるのだから、レオの名前は八つ裂きにされても言わなかったと思います。
でも1つ私もわからない点が・・・・。
レオはクランにトイレで拳銃を渡しますよね?この銃で俺を撃ってみろ、という挑発だったのでしょうか?

投稿: とんちゃん | 2007年6月30日 (土) 23時35分

カオリさん、こんばんは!

この映画のタイトルいいですよね!
洋画は最近は直訳どころか、ほとんどそのままカタカナにしているあまり考えていなさそうなタイトルが多い中、これは秀逸でした。

ブリンクスもクランも多くは語らず、しかし心は荒々しい男そのもの。
渋いです。
リメイク版は、キャスティングはけっこういい感じがしました。
デ・ニーロは合いそうですよね。
あとはあの渋い雰囲気が作品全体から感じられることになるかどうか・・・。
監督さんはどなたなんでしょう・・・?

投稿: はらやん(管理人) | 2007年4月15日 (日) 23時03分

この邦題にクラッと来てしまいました。
付けた人、天才!!と思うほど。

渋い、渋かったです。
クランだけを憎みきれない、ブリンクスのダークな部分も照らされてて、決してハッピーエンドではない・・・。

ハリウッドではどうなるのでしょうね。

投稿: カオリ | 2007年4月15日 (日) 22時47分

BCさん、こんばんは。

あまり説明しすぎないところがヨーロッパ映画な感じですよね。
ハリウッド映画に見慣れていると新鮮な感じがします。
作品全体のノワールな感じと主演の渋い二人の感じと雰囲気があっていましたね。

投稿: はらやん(管理人) | 2007年4月14日 (土) 20時08分

はらやんさん、トラックバックありがとうです☆
またもマイブログ(goo)の調子がイマイチみたいで
トラックバック何度か打ったのですが、届かなかったようです。m(_ _)m
後日、トラックバックしてみますね。


>目的のためには手段を選ばないというのは二人に共通しているのです。

不器用な生き方しか出来なかった二人は似た者同士なのでしょうね。
二人の男の哀愁が漂うフィルム・ノワールでしたね。

投稿: BC | 2007年4月10日 (火) 01時00分

きららさん、こんばんは!

オヤジさんたち、渋かったですよね。
歳をとってもそれぞれ野心や愛情があって、あの枯れてない感じがいいです。
フランス映画はあまり見ないのですが、こういうだったらドンドン観たいです。
邦題の付け方も良かったですよね。
最近そのまま発音をカタカナにしたようなものばっかりなので、いい意味で意訳しているセンスのいい邦題がもっとあればいいのに。

投稿: はらやん(管理人) | 2007年3月31日 (土) 20時32分

こんばんは。
いつもTBありがとうございます。
コチラからも送っているのだけどなかなか反映されず、
コメントもはじかれちゃうことが多くて、、、すみません><

この作品はオヤジ達の渋さにやられました~!
キライなタバコでさえかっこよく見えちゃった!

またよろしくお願いします♪

投稿: きらら | 2007年3月26日 (月) 22時17分

プリシラさん、こんにちは。

ヴリンクスとクランはお互いに似ていてその実力は認め合ってはいたんでしょうね。
クランにはカミーユを失ったことで、みなに心を閉ざしてしまったのかもしれません。
「ゴーストライダー」ご覧になったんですね。
あまり良くない感じですか?

投稿: はらやん(管理人) | 2007年2月17日 (土) 17時34分

TBご承認ありがとうございます。

観た後で なんとなく クランはヴリンクスのことを ずっと好きで友情は変わらないままだったのでは?と ふと思いました。何があったか 説明はないけれど もしかしたら・・・と なんとなく。

両方とも 悪い人間ではなくて 目的のために手段を選ばない人たちで はらやんさんの書かれている通り 中身は同じなんでしょうが それでも 家族を持ったブリンクスは 人に対して心を開くことができ クランはそれができないことが 誰にも好かれない人間になってしまった原因かもしれませんね。

でも 面白かった~。今観てきたゴーストライダーに比べたら・・・比べるだけでも失礼です。

投稿: プリシラ | 2007年2月17日 (土) 16時46分

あさこさん>

渋く男を描いた映画でしたね。
あさこさんがお薦めしている「インファナル・アフェア」も観なくてはいけないなー。
「あるいは・・・」のリメイク版はどうなるのでしょうね。
デ・ニーロでるようなので、ちょっと期待してしまいますが・・・。

投稿: はらやん(管理人) | 2007年2月17日 (土) 06時35分

はらやんさん、こんにちは!
渋くていい映画でしたねー。

>二人の男は互いの鏡像。

なんかその辺が「インファナル・アフェア」ぽかったです。
「ディパーテッド」もこのくらい、男の内面に踏み込んでれば
もっとよかったのになぁ・・・と思います。
あっこれもハリウッドでリメイクされるのですよね。
先が思いやられるなぁ(笑)。

投稿: あさこ | 2007年2月14日 (水) 14時57分

やまさん>

派手な映画が多い中、こういう渋めの映画もいいですね。
なかなかフランス映画って日本では公開しないですが、こういういい作品をもっと配給会社さんに探してきてほしいです。
リメイクはどうなるんでしょうね。
やっぱりアメリカだから派手めになっちゃうんでしょうか。

投稿: はらやん(管理人) | 2007年2月12日 (月) 19時01分

Keiさん>

普段はフランス映画はほとんど観ないのです(あまり公開されませんし、ちょっとニガテかもという先入観があって)。
けれどもこの映画はなにか嗅覚が働いて、観に行ったら正解でした。
カッコ良かったです。
ノワールな感じ、いいですね。
自分の年齢がこういう映画を観るのにふさわしい年齢になったからかもしれません。
書いていらっしゃるような昔のフィルム・ノワールを観てみようかな。

投稿: はらやん(管理人) | 2007年2月12日 (月) 06時23分

TB有難うございます。

今年見たなかで、かなりの一押しにしています。
二人の存在は、はらやんさんが書かれているように、
二人の男は互いの鏡像なんでしょうね。
男の悲しさ、せつなさ、不器用さがにじみ出て
ました。
こういうフランス映画、どんどん見たいですね。

投稿: やまさん | 2007年2月12日 (月) 03時46分

こんばんは。TBありがとうございました。
こちらからもTBさせていただきました。

>二人の男は互いの鏡像。
なるほど、そうかも知れませんね。オートゥイユが最後にドパルデューをどうしても自分の手で殺せなかったのは、そう考えると納得です。
フランス・フィルム・ノワール、もっと作られるといいですね。

投稿: Kei | 2007年2月11日 (日) 21時42分

プリシラさん、こんにちは。

「あるいは〜」は2004年の製作で、日本での公開は遅かったみたいです。
そちらでは既に公開されていたのですね。
ぜひ今度観てみてください!

インド映画が多いのですか〜。
インドは映画産業盛んですからね。
インド系の方も多いのかな?
僕はインド映画というと「踊るマハラジャ」くらいしか知りません・・・。

投稿: はらやん | 2007年2月10日 (土) 08時03分

フランス映画と イタリア映画は割と公開されますね~。
意外に多いのが インド映画!です。でも 字幕がついていないとか 噂で聞いているので 怖くていけません・・・。

この映画 どうやら知らないうちに公開 終了してたようで 今日DVD屋さんで発見しました。貸し出し中だったので 返却を楽しみに待ちます!

投稿: プリシラ | 2007年2月 6日 (火) 20時30分

プリシラさん、こんばんは。

先日観た「ディパーテッド」も似た二人の裏表でしたが、こちらの映画の二人はもっと大人で渋い感じでした。
作品自体の雰囲気もノワール感もありましたし。
フランス映画って情緒がありますよね。

そちらではフランス映画はよく公開されるのでしょうか?

投稿: はらやん | 2007年2月 4日 (日) 18時47分

わ、面白そう~。フランス映画 好きなんですよね。でも 最近は 主役が ドバルデューか オートゥイユか って カンジなので 新しい人がいないかしら って ちょっと思います。灯台守の恋くらいですね こちらでここ一年くらいで公開された中で この二人以外が 主役だった映画は・・・。

投稿: プリシラ | 2007年2月 4日 (日) 16時02分

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