「あるいは裏切りという名の犬」 二人の男は互いの鏡像
ずっと観ようと思っていたのですが、気がついたら銀座でモーニングショーのみになっていたので、慌てて行ってきました。
フランス映画は久しぶりです。
フランスを舞台としていても「マリー・アントワネット」は英語でしたし。
原題は「36 QUAI DES ORFÈVRES」。
直訳すると「オルフェーヴル36番地」、これはパリ警視庁の住所ということで、センスなくタイトル付けると「パリ警視庁」って感じになるのでしょうか。
直訳よりも、この邦題はなんかノワールな感じでいいですね。
ヴリンクス(ダニエル・オートゥイユ)と、クラン(ジェラール・ドバルデュー)の二人の刑事の対立の物語です。
二人は以前同じ女性を愛し、そして現在でもそれぞれBRI(探索出動班)、BRB(強盗鎮圧班)というライバル関係にある組織に属し、そして次期パリ警視庁長官の座を競う関係。
かつては友であったと思われる二人、現在はヴリンクスの妻となったカミーユという女性を争った時から袂を分かったのでしょう。
ヴリンクスは愛する妻子を持ち、組織の中で部下にも慕われる男。
クランはかつて愛した女性を友に奪われたためか現在の妻とも距離をとり、そして組織では一匹狼的で上昇欲の強い男。
二人は同じ事件を追い、そして捜査の中で対立をします。
それぞれの性格、置かれている環境は異なり、そして幾多の場面で対立する二人ではありますが、この二人の本質は驚くほど似ています。
二人にとって、刑事という職業は天職といっていいのかもしれません。
ホシをあげるという目的のためには、手段を選ばないという価値観は実は同じです。
ヴリンクスは、はめられたとはいえ殺人という現場にいても、自分が追う犯人を捕まえるためにはそのことを黙しています。
クランは犯人を自分があげるため、仲間を犠牲にしても独断専行を行います。
目的のためには手段を選ばないというのは二人に共通しているのです。
映画の視点はややヴリンクス寄りですが、ブリンクスも甘いだけの正義の男ではありません。
妻の復讐をするためには手段を選ばないというその姿勢はクランと変わらないのです。
カミーユという女性を巡る争いではヴリンクスが勝ち、長官の座を競う戦いではクランが勝利しました。
そして最後はヴリンクスが生き残りました。
けれどもそれはほんの偶然だったのです。
ティティが犯人たちにクランの名前を囁かなければ逆になっていたかもしれません。
二人の男は互いの鏡像。
二人の間にある張りつめた静かな憎しみは、目的のためには裏切ることすら辞さない、そういう生き方しかできない己自身に対する嫌悪感なのかもしれません。
| 固定リンク
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 「あるいは裏切りという名の犬」 二人の男は互いの鏡像:
» あるいは裏切りという名の犬(フランス) [映画でココロの筋トレ]
インパクトあるタイトルだわ。
というだけで気になっていた映画「あるいは裏切りという名の犬」を観ました。
( → 公式HP
)
出演:ダニエル・オートゥイユ 、ジェラール・ドパルデュー 、アンドレ・デュソリエ 、ヴァレリア・ゴリノ 、ロシュディ・ゼム
上... [続きを読む]
受信: 2007年2月 4日 (日) 19時07分
» あるいは裏切りという名の犬 [映画通の部屋]
「あるいは裏切りという名の犬」 36 QUAI DES ORFEVRES/製作: [続きを読む]
受信: 2007年2月 4日 (日) 21時39分
» 36 Quai des orfevres [美味しゅうございました。]
仕事を切り上げ、銀座テアトルに観に行ってきました。
『36 Quai des orfevres』
オルフェーブル河岸36番地→パリ警視庁の住所
?
?
で、邦題は・・・・・
『あるいは裏切りという名の犬』
?
良い映画でした。
オヤジ... [続きを読む]
受信: 2007年2月 5日 (月) 13時33分
» この物語に結末を・・・ [CINECHANの映画感想]
270「あるいは裏切りという名の犬」(フランス)
パリ、シテ島、オルフェーヴル河岸36番地にあるパリ警視庁。ここに二人の警視がいた。一人は仲間の信頼も厚く、正義を信じるレオ・ヴリンクス。もう一人は野心家で利己的、権力を望むドニ・クラン。かつては親友だった二人だが、今や考え方の違いから距離を置いていた。更に二人は次期長官の座も争うこととなる。
二人は多発する現金輸送車強奪事件の捜査で対立する。そしてドニの裏切りによって、レオは逮捕され、投獄されることに。更に悲劇がレオを襲った・・・
...... [続きを読む]
受信: 2007年2月 9日 (金) 00時14分
» 感想/あるいは裏切りという名の犬(試写) [APRIL FOOLS]
おフランスから届いたフィルムノワール『あるいは裏切りという名の犬』12月16日公開。元・盟友である2人の刑事、レオとドニ。しかし、いつしか2人は敵対関係に。一度狂ってしまった歯車は決して元には戻らないのであった。
『あるいは裏切りという名の犬』
試写状のビジュアルからしてシブーい雰囲気漂ってたけど、予想を上回る超〜オトコ臭い映画。人間の内面と、交錯する運命と、警察の裏事情があわさって、結果、話としては救いありませぬ。これが実話ベースってのはなんかイヤな恐怖感あるわ。
ダークな映像の中、... [続きを読む]
受信: 2007年2月10日 (土) 18時38分
» あるいは裏切りという名の犬/36 QUAI DES ORFEVRES [我想一個人映画美的女人blog]
これ、邦題がすごくいい。
フランス原題は『オルフェーヴル河岸36』。パリにあるシテ島の番地名。
ここで実際に起きた事件、実在のモデルを基に作られたという。
仲間からの信頼も厚い熱血漢 レオ、
『橋の上の娘』『隠された記憶』のダニエルオートゥイユ。
対するはジェラールドパルデュー、ドニ。
昔は親友だった、同じ女を愛した二人。
"裏... [続きを読む]
受信: 2007年2月11日 (日) 10時42分
» 「あるいは裏切りという名の犬」 [ヨーロッパ映画を観よう!]
「36 Quai des Orfèvres」2004 フランス
2006年度フランス映画祭上映作品
スッゴイ邦題がつけられてしまったようだが、原題はフランスの警視庁があるパリの“オルフェール河岸36番地”の意味。
映画は既にハリウッドがリメイクを企画しているということだが...やめて...
これは主演の二人ダニエル・オートウィユとジェラール・ドパルデューが演じてこそ素晴らしい作品になったのだと心底感じる。
銀座の端っこにある銀座テアトルシネマでのみ上映されているようである。とにかくシアター... [続きを読む]
受信: 2007年2月11日 (日) 18時12分
» 「あるいは裏切りという名の犬」 [It's a wonderful cinema]
2004年/フランス
監督/オリヴィエ・マルシャル
出演/ダニエル・オートゥイユ
ジェラール・ドパルデュー
ダニエル・オートゥイユとジェラール・ドパルデューという、フランス名俳優の競演。この二人、「メルシィ!人生」でも共演してますが、あの作品とは雰囲気が180度違う、渋い男達のドラマに仕上がってます。
正義を信じるレオと権力を欲するクラン。以前は親友同士だった二人の刑事が、今は対立する立場になる。レオの昇進を耳にしたクランは功を焦り、作戦に反した行動をとり、同僚... [続きを読む]
受信: 2007年2月11日 (日) 21時13分
» 「あるいは裏切りという名の犬」 [お楽しみはココからだ~ 映画をもっと楽しむ方法]
(2006年・仏/監督:オリヴィエ・マルシャル) その昔、フランス映画に“フィルム・ノワール”というジャンルが一時代を築いた事があり、コアな映画ファンから高名な評論家まで、その魅... [続きを読む]
受信: 2007年2月11日 (日) 21時26分
» 『あるいは裏切りという名の犬』これぞフレンチ・ノワール! [描きたいアレコレ・やや甘口]
この映画は、色で言うと黒、時々散らばる赤。
ひたすら続く黒い闇の中で、蠢く陰謀と策略。その中で、どろりと流れる血。
そして夫婦の濃密な深い愛情、復讐に燃える心の赤い炎、ずっと暖かく燃え続けていた父娘の愛情。
あ... [続きを読む]
受信: 2007年2月11日 (日) 22時23分
» あるいは裏切りという名の犬~薫り高い傑作♪ [シネマでキッチュ]
(札幌ユナイテッドシネマにて) なんて大人の、なんて渋い、なんて寡黙な、なんてなんて、なんて色気に満ちた映画でしょう。 陰影に富んだ薫り高い逸品でした。 ノワールはこうでなくちゃ。余白がすべてと言ってもいい。黙ったときにこそ豊かな映像と俳優・・・。 前記事でとりあげた「インファナル・アフェア」と同じように香る映画よね。 (ネタバレも含みます) パリ警視庁・・・官僚社会でもあり、裏社会ともコインの... [続きを読む]
受信: 2007年2月11日 (日) 22時32分
» 渋い!!「あるいは裏切りという名の犬」 [映画雑記・COLOR of CINEMA]
久しぶりに大人の豊穣なるワインのようなフレンチフィルムノワールの登場。「あるいは裏切りという名の犬」は対立する二人の警視を軸に先の読めないストーリー展開(あまり予備知識なしで見た方がベストかも)で最後... [続きを読む]
受信: 2007年2月11日 (日) 22時44分
» あるいは裏切りという名の犬 [B級パラダイス]
3回目の上映で満席というすごい人気ぶりでした。でもその人気ぶりがわかるくらい素晴らしい作品でしたよ。
[続きを読む]
受信: 2007年2月11日 (日) 23時07分
» #11.あるいは裏切りという名の犬 [レザボアCATs]
オヤジのカッコ良さにシビレる、フレンチ・ノワールないぶし銀サスペンス。最近、映画上映時にすでにハリウッドリメイク決定!なんていうのをよく聞くようになりましたよね。この作品なんか、もうすでにキャストまで決まっていて、私が見に行った銀座テアトルでは、入り口に....... [続きを読む]
受信: 2007年2月11日 (日) 23時23分
» あるいは裏切りという名の犬 [future world]
先日ミニシアターで見かけたチラシ〜〜「ロバート・デ・ニーロ製作・主演、ジョージ・クルーニー出演でハリウッドリメイク決定!」の文字。
ハリウッドリメイクとは・・やはり面白いのかな・・と観ることに。
パリ警視庁で繰り広げられる二人の男の物語〜愛、家族、友....... [続きを読む]
受信: 2007年2月11日 (日) 23時44分
» あるいは裏切りという名の犬~ハードボイルドに酔いしれる [Osaka-cinema-cafe]
フランス映画も最近はなかなか映画館で
かかりません。
客を呼ぶスター不足もあると思いますが、
ハリウッド映画、邦画とも違う独特の味わい
のあるフランス映画をもっと映画館で見たいです。
男性が泣いて喜ぶようなフランス映画を見てきました。
ハード・ボイルドに酔いしれてくださいね。
映画「あるいは裏切りという名の犬」
原題は「36 Quai des Orfevres」
映画の舞台となるパリ警視庁がある
番地を意味してます。
同じ女性・カミーユ(ヴァレリア・ゴリノ)を
... [続きを読む]
受信: 2007年2月12日 (月) 03時42分
» あるいは裏切りという名の犬 [とっさの絵日記]
監督は元警察官で実話に基づいているというストーリー。すでにハリウッドでリメイク [続きを読む]
受信: 2007年2月14日 (水) 14時53分
» あるいは裏切りという名の犬 [とにかく、映画好きなもので。]
シテ島のオルフェーブル河岸36番地にはパリの警視庁がある。
バイクに乗った二人組の男がこの地の街頭標識を盗み逃亡する。行き着いた先は警察からの引退を間近に控えたエディ(ダニエル・デュバル)を囲んだ宴が催されていた。
同時に描かれてい....... [続きを読む]
受信: 2007年2月17日 (土) 03時04分
» あるいは裏切りという名の犬 − フィルム・ノワールの復活? [Lost in Australia]
やっと観ました この作品。
だって 公開時の映画の広告には ただ
36
と。
それじゃなんだかわからないよ、オーストラリア!
それに比べて 邦題 ものすごくいいです。
どういう内容か なんとなく... [続きを読む]
受信: 2007年2月17日 (土) 11時40分
» ★あるいは裏切りという名の犬(2004)★ [CinemaCollection]
36QUAIDESORFEVRESかつて親友だった同じ女を愛した今はただ敵と呼ぶのか…──実話に基づく、激しくも切ない宿命の物語──上映時間110分製作国フランス公開情報劇場公開(アスミック・エース)初公開年月2006/12/16ジャンルドラマ/犯罪【解説】実際に警察官だった経歴を持...... [続きを読む]
受信: 2007年2月18日 (日) 23時48分
» 『あるいは裏切りという名の犬』(’04 仏) [よんふぁ広場2〜HONDOのつぶやき〜]
そして2本目。 監督・脚本・台本:オリビエ・マルシャル 出演:ダニエル・オートゥイユ ジェラール・ドパルドゥー ヴァレリア・ゴリノ アンドレ・デュソリエ パリ警視庁の警視レオ(ダニエル・オートゥイユ)は現場第一主義の熱血漢。そしてもう一人の警視ドニ(... [続きを読む]
受信: 2007年2月21日 (水) 20時20分
» 「インファナル・アフェア」以来の面白さ!『あるいは裏切りという名の犬』 [水曜日のシネマ日記]
実話を基に描かれた、パリ警視庁の刑事たちの物語です。 [続きを読む]
受信: 2007年2月22日 (木) 07時53分
» あるいは裏切りという名の犬 [愛猫レオンとシネマな毎日]
フランス映画です。
原題は「オルフェーヴル河岸36」
これは、パリの番地名で「パリ警視庁」を意味します。
つまり、パリ警察が舞台の映画です。
おもしろかったですね。秀作です。
それもトップクラスに入ると思います。
ストーリーは、何の説明もなく進んでい...... [続きを読む]
受信: 2007年3月23日 (金) 00時09分
» 『あるいは裏切りという名の犬』 [Brilliant Days]
昨年暮れに東京でしか公開されていず、皆さんの評判がすこぶる良いのに観に行けずに残念に思っていたら、地元の小さな映画館に流れて来ましてようやく鑑賞出来ました♪ 邦題が何かと話題になりますが・・ これ!いいんじゃないでしょうかー!! めちゃめちゃ大袈裟なタイト..... [続きを読む]
受信: 2007年3月25日 (日) 11時13分
» あるいは裏切りという名の犬 (36 Quai des Orfevres) [Subterranean サブタレイニアン]
監督 オリヴィエ・マルシャル 主演 ダニエル・オートゥイユ 2004年 フランス映画 110分 ドラマ 採点★★★★ 社会の仕組みをいまいち理解していないのか、仕事は大好きだが出世欲には著しく欠いてるわたくし。正当な評価として出世している分には全く文句はないのですが、や..... [続きを読む]
受信: 2007年6月11日 (月) 02時07分
» あるいは裏切りという名の犬 [bibouroku]
かつては親友、今では袂を分かった刑事二人。
意地のぶつかり合いの果てにあったものは?
という重厚な男たちのドラマです。
先ごろ、ハリウッドでのリメイクも決まったそう。
ロバート・デ・ニーロが関わるとの事ですが、どうなるんでしょう。
あらすじは・・・... [続きを読む]
受信: 2007年6月28日 (木) 20時49分
» あるいは裏切りという名の犬 [C'est Joli]
あるいは裏切りという名の犬’04;フランス
◆監督・脚本:オリヴィエ・マルシャル「ギャングスター」(未)◆出演:ダニエル・オートゥイユ、ジェラール・ドパルデュー、ヴァレリア・ゴリノ、アンドレ・デュソリエ 、ロシュディ・ゼム 、ダニエル・デュパル 、ミレー...... [続きを読む]
受信: 2007年7月 2日 (月) 00時34分
» あるいは裏切りという名の犬 [映画を観たよ]
すごい混みよう! [続きを読む]
受信: 2007年8月 4日 (土) 20時30分
» 映画:あるいは裏切りという名の犬(DVD) [駒吉の日記]
あるいは裏切りという名の犬(DVD)
「1発目をしくじってもまだ13発、弾はある」
・・・書いてて聞き間違った?拳銃って14発も込められるものなんですか???と思ったら8から19くらいまで込められるんですね。
あのノーテンキなマルセイユ警察(Taxi④)
と同じフランス... [続きを読む]
受信: 2007年10月 4日 (木) 14時20分
» あるいは裏切りという名の犬 [★YUKAの気ままな有閑日記★]
WOWOWで鑑賞―【story】パリ警視庁のレオ(ダニエル・オートゥイユ)とクラン(ジェラール・ドバルデュー)は、互いにライバル心を抱き、次期長官の座を争っていた。現金輸送車強奪事件でクランが犯したミスによって、レオの親友エディ(ダニエル・デュバル)が死んだのを機に、2人はますます対立を深めていく― 監督 : オリビエ・マルシャル (なんと元警官という経歴の方です)【comment】 あるいは裏切りという名の犬 なんって素敵なタイトル本作の原題は『36 Quai des Ofrevre... [続きを読む]
受信: 2007年12月27日 (木) 21時18分
» あるいは裏切りという名の犬 [ネタバレ映画館]
鼻が特徴である名優の対決! [続きを読む]
受信: 2007年12月29日 (土) 01時15分
» あるいは裏切りという名の犬 [ルナのシネマ缶]
すでに、ロバート・デ・ニーロと
ジョージ・クルーニーで
ハリウッド版のリメイクが
決定されているらしいですが、
やはりフランス版のオリジナルは
どうしても観ておかねばと思いました。
ただね〜、地方だからか、公開は遅いし、
劇場は単館だしで、ようやく観れました!!
全体的に、渋い大人の映画でした。
久々にフランス映画らしい?映画を観たという感じです。
主人公の2人の刑事、レオ・ヴリンクス(ダニエル・オートゥイユ)と
ドニ・クラン(ジェラール・ドパルデュー)のおじさんコンビは
... [続きを読む]
受信: 2007年12月30日 (日) 02時14分
» ★ 『あるいは裏切りという名の犬』 [映画の感想文日記]
2004年、 Gaumont, 36 QUAI DES ORFEVRES.
オリヴィエ・マルシャル監督。
ダニエル・オートゥイユ、ジェラール・ドパルデュー、アンドレ・デュソリエ、ヴァレリア・ゴリノ、ミレー... [続きを読む]
受信: 2010年12月26日 (日) 19時50分
コメント
kimion20002000さん、こんにちは。
最近はこういう男の色気がでている映画は少ないですよね。
フランス映画もリュック・ベンソン以外はあまり上映されないですし。
ハリウッド版はこの色気、ちゃんと出してくれるでしょうか・・・。
投稿: はらやん(管理人) | 2007年12月29日 (土) 17時55分
TBありがとう。
映画としては、「同じ女を愛し合った」というところが、ミソになっていますね。
ひさしぶりに、堪能できたフランス映画でした。
投稿: kimion20002000 | 2007年12月29日 (土) 16時11分
とんちゃんさん、こんにちは!
レオがクランに拳銃を渡すとこ、うろ覚えですが、こういうことかなと思いました。
レオは娘の成長を見守れなかったこと、ティティの死などで、自分たちの争いが空しくなったんじゃないでしょうか。
拳銃を渡したのは、好きにしろ、俺はもう止めたという気持ちだったのかなと思いました。
クランも渡されて、レオの気持ちに気づき追いかけましたが、皮肉にも・・・ということだったような気がします。
うろ覚えなので、違うかもしれませんが・・・。
とんちゃんさんは、前に東京にいらっしゃったんですねー。
投稿: はらやん(管理人) | 2007年7月 1日 (日) 15時00分
( ^-^)ノ(* ^-^)ノこんばんわぁ♪
TB有難うございました。
>気がついたら銀座でモーニングショー
もう!都会的ぃぃ~~(笑)
東京の日々をそんな一字一句でも思い出してしまう私。
ところで、私はこの2人は明らかに好対照だと思っていました。同類だから、「己自身に対する嫌悪感」・・・・深い読みです。
ティティは、クランがエディを犬死させた、と思い込んで恨んでいたから、あの場で咄嗟の機転をきかしたのでしょうね。
どのみち殺されるのだから、レオの名前は八つ裂きにされても言わなかったと思います。
でも1つ私もわからない点が・・・・。
レオはクランにトイレで拳銃を渡しますよね?この銃で俺を撃ってみろ、という挑発だったのでしょうか?
投稿: とんちゃん | 2007年6月30日 (土) 23時35分
カオリさん、こんばんは!
この映画のタイトルいいですよね!
洋画は最近は直訳どころか、ほとんどそのままカタカナにしているあまり考えていなさそうなタイトルが多い中、これは秀逸でした。
ブリンクスもクランも多くは語らず、しかし心は荒々しい男そのもの。
渋いです。
リメイク版は、キャスティングはけっこういい感じがしました。
デ・ニーロは合いそうですよね。
あとはあの渋い雰囲気が作品全体から感じられることになるかどうか・・・。
監督さんはどなたなんでしょう・・・?
投稿: はらやん(管理人) | 2007年4月15日 (日) 23時03分
この邦題にクラッと来てしまいました。
付けた人、天才!!と思うほど。
渋い、渋かったです。
クランだけを憎みきれない、ブリンクスのダークな部分も照らされてて、決してハッピーエンドではない・・・。
ハリウッドではどうなるのでしょうね。
投稿: カオリ | 2007年4月15日 (日) 22時47分
BCさん、こんばんは。
あまり説明しすぎないところがヨーロッパ映画な感じですよね。
ハリウッド映画に見慣れていると新鮮な感じがします。
作品全体のノワールな感じと主演の渋い二人の感じと雰囲気があっていましたね。
投稿: はらやん(管理人) | 2007年4月14日 (土) 20時08分
はらやんさん、トラックバックありがとうです☆
またもマイブログ(goo)の調子がイマイチみたいで
トラックバック何度か打ったのですが、届かなかったようです。m(_ _)m
後日、トラックバックしてみますね。
>目的のためには手段を選ばないというのは二人に共通しているのです。
不器用な生き方しか出来なかった二人は似た者同士なのでしょうね。
二人の男の哀愁が漂うフィルム・ノワールでしたね。
投稿: BC | 2007年4月10日 (火) 01時00分
きららさん、こんばんは!
オヤジさんたち、渋かったですよね。
歳をとってもそれぞれ野心や愛情があって、あの枯れてない感じがいいです。
フランス映画はあまり見ないのですが、こういうだったらドンドン観たいです。
邦題の付け方も良かったですよね。
最近そのまま発音をカタカナにしたようなものばっかりなので、いい意味で意訳しているセンスのいい邦題がもっとあればいいのに。
投稿: はらやん(管理人) | 2007年3月31日 (土) 20時32分
こんばんは。
いつもTBありがとうございます。
コチラからも送っているのだけどなかなか反映されず、
コメントもはじかれちゃうことが多くて、、、すみません><
この作品はオヤジ達の渋さにやられました~!
キライなタバコでさえかっこよく見えちゃった!
またよろしくお願いします♪
投稿: きらら | 2007年3月26日 (月) 22時17分
プリシラさん、こんにちは。
ヴリンクスとクランはお互いに似ていてその実力は認め合ってはいたんでしょうね。
クランにはカミーユを失ったことで、みなに心を閉ざしてしまったのかもしれません。
「ゴーストライダー」ご覧になったんですね。
あまり良くない感じですか?
投稿: はらやん(管理人) | 2007年2月17日 (土) 17時34分
TBご承認ありがとうございます。
観た後で なんとなく クランはヴリンクスのことを ずっと好きで友情は変わらないままだったのでは?と ふと思いました。何があったか 説明はないけれど もしかしたら・・・と なんとなく。
両方とも 悪い人間ではなくて 目的のために手段を選ばない人たちで はらやんさんの書かれている通り 中身は同じなんでしょうが それでも 家族を持ったブリンクスは 人に対して心を開くことができ クランはそれができないことが 誰にも好かれない人間になってしまった原因かもしれませんね。
でも 面白かった~。今観てきたゴーストライダーに比べたら・・・比べるだけでも失礼です。
投稿: プリシラ | 2007年2月17日 (土) 16時46分
あさこさん>
渋く男を描いた映画でしたね。
あさこさんがお薦めしている「インファナル・アフェア」も観なくてはいけないなー。
「あるいは・・・」のリメイク版はどうなるのでしょうね。
デ・ニーロでるようなので、ちょっと期待してしまいますが・・・。
投稿: はらやん(管理人) | 2007年2月17日 (土) 06時35分
はらやんさん、こんにちは!
渋くていい映画でしたねー。
>二人の男は互いの鏡像。
なんかその辺が「インファナル・アフェア」ぽかったです。
「ディパーテッド」もこのくらい、男の内面に踏み込んでれば
もっとよかったのになぁ・・・と思います。
あっこれもハリウッドでリメイクされるのですよね。
先が思いやられるなぁ(笑)。
投稿: あさこ | 2007年2月14日 (水) 14時57分
やまさん>
派手な映画が多い中、こういう渋めの映画もいいですね。
なかなかフランス映画って日本では公開しないですが、こういういい作品をもっと配給会社さんに探してきてほしいです。
リメイクはどうなるんでしょうね。
やっぱりアメリカだから派手めになっちゃうんでしょうか。
投稿: はらやん(管理人) | 2007年2月12日 (月) 19時01分
Keiさん>
普段はフランス映画はほとんど観ないのです(あまり公開されませんし、ちょっとニガテかもという先入観があって)。
けれどもこの映画はなにか嗅覚が働いて、観に行ったら正解でした。
カッコ良かったです。
ノワールな感じ、いいですね。
自分の年齢がこういう映画を観るのにふさわしい年齢になったからかもしれません。
書いていらっしゃるような昔のフィルム・ノワールを観てみようかな。
投稿: はらやん(管理人) | 2007年2月12日 (月) 06時23分
TB有難うございます。
今年見たなかで、かなりの一押しにしています。
二人の存在は、はらやんさんが書かれているように、
二人の男は互いの鏡像なんでしょうね。
男の悲しさ、せつなさ、不器用さがにじみ出て
ました。
こういうフランス映画、どんどん見たいですね。
投稿: やまさん | 2007年2月12日 (月) 03時46分
こんばんは。TBありがとうございました。
こちらからもTBさせていただきました。
>二人の男は互いの鏡像。
なるほど、そうかも知れませんね。オートゥイユが最後にドパルデューをどうしても自分の手で殺せなかったのは、そう考えると納得です。
フランス・フィルム・ノワール、もっと作られるといいですね。
投稿: Kei | 2007年2月11日 (日) 21時42分
プリシラさん、こんにちは。
「あるいは〜」は2004年の製作で、日本での公開は遅かったみたいです。
そちらでは既に公開されていたのですね。
ぜひ今度観てみてください!
インド映画が多いのですか〜。
インドは映画産業盛んですからね。
インド系の方も多いのかな?
僕はインド映画というと「踊るマハラジャ」くらいしか知りません・・・。
投稿: はらやん | 2007年2月10日 (土) 08時03分
フランス映画と イタリア映画は割と公開されますね~。
意外に多いのが インド映画!です。でも 字幕がついていないとか 噂で聞いているので 怖くていけません・・・。
この映画 どうやら知らないうちに公開 終了してたようで 今日DVD屋さんで発見しました。貸し出し中だったので 返却を楽しみに待ちます!
投稿: プリシラ | 2007年2月 6日 (火) 20時30分
プリシラさん、こんばんは。
先日観た「ディパーテッド」も似た二人の裏表でしたが、こちらの映画の二人はもっと大人で渋い感じでした。
作品自体の雰囲気もノワール感もありましたし。
フランス映画って情緒がありますよね。
そちらではフランス映画はよく公開されるのでしょうか?
投稿: はらやん | 2007年2月 4日 (日) 18時47分
わ、面白そう~。フランス映画 好きなんですよね。でも 最近は 主役が ドバルデューか オートゥイユか って カンジなので 新しい人がいないかしら って ちょっと思います。灯台守の恋くらいですね こちらでここ一年くらいで公開された中で この二人以外が 主役だった映画は・・・。
投稿: プリシラ | 2007年2月 4日 (日) 16時02分