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2007年2月25日 (日)

「スピード2」 続編は変えるところと守るところの見極めが難しい

ヒット作の続編は難しいですね。
特に一作目がシリーズ化を前提に作っていないのに、思わぬヒットで続編製作が決まった場合は。
この作品「スピード2」もそのいい例です。
監督は一作目に続きヤン・デ・ポンなのですが、監督が同じだからといっていい作品になるとは限らないのは「ダイハード3」でも同じことがいえます(「ダイハード」は1と3は同じ監督ジョン・マクティアナンですが、出来は月とスッポン)。

予定していない続編を作るときは、何がファンに受け入れられたのかということを見ずに作らなくてはいけません。
この作品「スピード2」を作った人たちは何だと思っていたのでしょう。
この作品を見る限りは、このようなアイデアこそが受け入れられた要因だと考えていたということが想像されます。
 1.限定空間で事件が起こる。主人公はそこから出たくても出られない。
 2.お互いに相手が見えない状況での、犯人との丁々発止のやり取り。
このあたりはヒット作「ダイ・ハード」の影響が見れます。
 3.限定空間は止めるに止められない乗り物。
特に3が「スピード」をオリジナリティがあるものにしていると思います。
ただそれを表面的にとらえすぎているのではないでしょうか。
 ノンストップのバスや電車 → ノンストップの船
乗り物を変えればいいという安易さをアイデアに感じます。
「スピード」というタイトルのせいでなかなか乗り物以外の場所を舞台にするのは、難しいのかもしれませんが。
一作目「スピード」がいいのはアイデアはもちろんですが、次から次へとあとをひく脚本の良さだったと思います。
「スピード2」の事件はまったく一作目と同じような展開で新鮮さがありません。
次から次へと課題に対処していくスリリングさは一作目のほうが圧倒的に上です。
下手に前作をなぞるよりは、思い切って全く別の構造にしてしまってもよかったかもしれません。
(「エイリアン2」などはこれで成功したと思います)

この作品で守るべきところはキャラクターだったと思います。
キアヌ・リーブスが出演ができなくなったため、一作目でのジャックとアニーの恋はいきなり冒頭で清算されています。
そして代わりの相手が全然魅力的ではない。
前作で二人のキャラクターを気に入ったファンは、オープニングでがっかりしてしまいます。
ファンはキャラクターに思い入れがあるわけで、ここは変えてはいけないところでしょう。
「エイリアン3」を見た時にも似た憤りを感じました。

ヒット作の続編をつくればある程度の客を見込めるという製作側の安易さが感じられる作品です。
キアヌ・リーブスが出ないという判断をしたのは正しかったかなと思います。

続編は変えるところと守るところを見極めるところが難しい、と改めて感じさせる作品でした。

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