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2007年1月 3日 (水)

「スキャナー・ダークリー」 今までで最もディックの臭いがする作品

フィリップ・K・ディックの小説「暗闇のスキャナー」の映画化作品です。
ディックの小説は今までもいくつか映画化されています。

代表的なものをいくつかあげると・・・。
 「ブレードランナー」:リドリー・スコット監督
 「トータル・リコール」:ポール・バーホーベン監督
 「マイノリティ・リポート」:スティーブン・スピルバーグ監督
 「ペイチェック」:ジョン・ウー監督
映像を見ただけでこの監督が撮ったんだ!とわかりそうな個性がある監督の名前が並んでいますね。
まったく個性の異なる錚々たる名監督が映画化したいと考える魅力がディックにはあるのでしょう。
ディックの小説/映画化作品に共通していることは、主人公が自らのアイデンティティの喪失に直面することです。
自分が確かにあったと記憶していること、今見ていることが本当に現実なのか、それは作られた記憶ではないのか、幻覚ではないのか。
現実であるということは、何をもって現実だというのか。
それを保証するものはおそろしく何もないのです。
それこそ「我思う、故に我あり」とでも思わなければ(もしくは深く考えないようにしなければ)、アイデンティティの喪失の危機に直面します。
ディックの作品の登場人物は現実と妄想との間をさまよい、アイデンティティを取り戻そうとします。
そのあたりの虚実の描き方が、名だたる映像人の想像力を刺激するのでしょうか。
虚実の表現には監督のカラーがよく出やすいのか、それぞれの監督のクセが強く出ているように思います。
逆に元ネタとしてはディックのアイデンティティ喪失の物語を基盤としていますが、監督の個性が際立ち、ディックらしい作品というのは今まであまりなかったような気もします。

そこで今回の「スキャナー・ダークリー」ですが、僕は今までで最もディックらしい雰囲気のある作品になっていると思います。
オープニングの次から次へとわき出す虫の妄想。
とってもとってもなくならない幻視のイライラ感は、よくディックの小説の雰囲気を出していると思います。
デジタル・ペイント・アニメーション処理をされている映像もうまく寄与している気がします。
実写だとリアルすぎて気持ち悪い、しかしアニメーションだと現実感がない。
現実と幻視の間という不安感の表現にこの方法は向いていると思いました。

麻薬のおとり捜査を行っているフレッド。
潜入操作をしていますが、あるとき麻薬中毒者の役を演じている自分自身を監視するように命令されます。
監視している自分。
監視されている自分。
それはどちらが本当か。
自分自身を見ている自分。
また監視中のフレッドは常に「スクランブルスーツ」を身につけます。
「スクランブルスーツ」とは、表面をあらかじめインプットされている人間の容姿をランダムに投影するハイテクスーツ。
それを着用しているとき、フレッドは「誰でもなくなる」のです。
もちろん自分自身でもなくなるのです。
麻薬の症状も合わさり、フレッド=ボブは、虚と実が入れ替わる中、自分自身のアイデンティティを失い崩壊していきます。
このあたりがディックの小説の肌合いに最も近いと思います。
監督のリチャード・リンクレイターの作品は観たことがないので、この監督のカラーというのはあまりわからないのですが、今回監督は意図してデジタル・ペイント・アニメーション技術を用い、「自分の個性」を消してディックの臭いを出そうとしたのではないのかと思いました。

リチャード・リンクレイター監督「スクール・オブ・ロック」の記事はこちら→

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コメント

jamsession123goさん、こんにちは!

今日「NEXT」を観に行ってしまいましたー。
期待度は低かったのですが、それを下回る出来映えで・・・。
予告の雰囲気からディックの世界ははなから求めていなかったのですが、ただのアクション映画としても出来が悪く・・・。
やっぱり観なくてもよかったなあ。

投稿: はらやん(管理人) | 2008年5月 5日 (月) 18時06分

ブログにコメント&TBありがとうございました。
>あちらはアクション映画風になっていそうなので、ディックの原作の雰囲気はでていないだろうなあ。

そうですね。
ディックの世界は、ニコラス・ケイジではちょっと締まらないと思いますね。
NEXTは、jamsession123goも見送ろうと思っています。

投稿: jamsession123go | 2008年5月 5日 (月) 09時31分

jamsession123goさん、こんにちは!

共感していただいて嬉しいです。
最初の虫がわさわさしてくるあたりのトリップ感が、ディックの感じに似ているんですよね。
そういえば「ゴールデンマン」を原作にした「NEXT」が公開中ですね。
あちらはアクション映画風になっていそうなので、ディックの原作の雰囲気はでていないだろうなあ。

投稿: はらやん(管理人) | 2008年5月 5日 (月) 07時06分

はじめまして、jamsession123goと申します。
ブログのレビューを読ませていただきました。

>そこで今回の「スキャナー・ダークリー」ですが、僕は今までで最もディックらしい雰囲気のある作品になっていると思います。

この部分は特に共感します。
ディック好きに薦めたい映画ですね。

投稿: jamsession123go | 2008年5月 4日 (日) 19時30分

ちささん、はじめまして。
コメントありがとうございます。
TBうまくいかないということで、すみません。
どうも時々こうなってしまうんです・・・。

ディックの小説を原作としている映画は、本から受ける印象と違うものが多いですよね。
彼の小説で共通しているのが、自分が本当に自分なのか、そもそも存在しているのかみたいな現実認識の不安定さみたいなものですが、このあたりが名だたる映画作家たちの食指を動かすのでしょうか。
かなり観念的なところなので、それだけそれぞれの監督の作家性みたいのが出やすいのかもしれません。
そんななかではこの作品は最もディックっぽかった気がします。
先日久しぶりにディックの小説を読みました。
「流れよわが涙、と警官は言った」なのですが、ディックのイメージからすると思いのほかロマンティックでびっくりしました。

投稿: はらやん(管理人) | 2007年2月 4日 (日) 20時25分

はじめまして。
「スキャナー・ダークリー」の感想を探していてこちらに辿り着きました。
リンクレーターが個性を消して作品を作った、というくだりに目からウロコです。「暗闇のスキャナー」のファンという監督ですが、そういえばすごく第三者的な視点から映画を作った気がします。ディック的といわれるクローネンバーグ等が作っても、もっと内容に入り込みすぎて、やはりディックの映画にはならないのかもしれませんね。
他のエントリーも興味深いのでゆっくり拝見させていただきます。
実はTBさせていただこうと思ったのですが、エラーが出て出来ませんでした。みなさんのコメントを伺うと調子の悪い事があるとの事なので、また後ほどチャレンジさせていただきますね。

投稿: ちさ | 2007年2月 4日 (日) 19時09分

プリシラさん>

この映画が今までで一番ディックらしい作品になっている気がしました。
ディックの作品には自分という存在の不確かさというのが通奏低音のようにあります。
「我思う、故に我あり」というデカルトの言葉も、ディックの世界観ではかなり怪しく思われます。
自分があることすら疑わしいという不安感、自分というものがないという不安感みたいなものがこの映画には出ていたような気がします。
原作も是非読んでみてください。
ただ、色々考えてしまうので、エネルギーのあるときに(笑)

投稿: はらやん(管理人) | 2007年1月28日 (日) 21時12分

ワタシはこれ すごくヨカッタんですが 多分あんまり 受けないと思います。キアヌファンには特にw

スクランブルスーツですが 昨日テレビでプレデターを観て ふと あ 何かに似てるなぁ と。で、 スクランブルスーツだ!と。しかし 自分の程度が疑われますね トホホ。

そして ディック原作の映画 全部観てるのですが やはり これが一番 それっぽいなぁと感じました。

投稿: プリシラ | 2007年1月28日 (日) 13時42分

もじゃさん>

僕はずいぶん前ですが、原作を読んでいたんで物語に入りやすかったのかもしれません。
原作は文章でパラノイアっぽい感じを出しているので、読むとヘビーなのだった印象があります。
本作はあのアニメーション表現がパラノイア感を出していて、ディックの雰囲気が出てたなと思いました。

投稿: はらやん(管理人) | 2007年1月 8日 (月) 22時49分

hyoutan2005さん>
TB調子悪いようですね、時々うまくいきません。
ごめんなさい。

今「暗闇のスキャナー」を読んでいるんですね。
僕が読んだのは十数年前なので細部はよく覚えていないのですが、あの独特の感覚は残っていて、それがこの映画が一番出ている気がします。
そういえば、最近ディックの作品を読んでないなあ。
あの世界観、クラクラするので読むのにそれなりの覚悟がいるんですよね。

投稿: はらやん(管理人) | 2007年1月 8日 (月) 10時11分

こんにちは。TBありがとうございます。
>主人公が自らのアイデンティティの喪失
あ、ホントだ!確かにそうですねぇ。
本作はどうも話に乗りきれなかったなぁ。

投稿: もじゃ | 2007年1月 7日 (日) 02時03分

manimaniさん>

お休みになっちゃんたんですねー。
最後の最後まで展開が動かないですからね。
僕は登場人物の支離滅裂な会話が結構楽しめました。
「暗闇のスキャナー」を読んだのが十数年前なので、細かいストーリーは忘れてしまっているのですが、テイストというか風味は、今までの映画化作品に比べて出ているような感じがしました。

投稿: はらやん(管理人) | 2007年1月 6日 (土) 22時31分

starblogさん>

僕も「暗闇のスキャナー」を読んだのは、十数年前です。
ストーリーもほとんど忘れていたのですが、やはりあの独特のテイストみたいなものは強く記憶に残っていました。
本作品をみたら、ディックの臭いを思い出しました。
「アンドロイド〜」の再映画化いいですね!
「ブレードランナー」はディックの映画というより、リドリー・スコットの香りの方が強いですからね。

またよろしくお願いします。

投稿: はらやん(管理人) | 2007年1月 6日 (土) 15時58分

はらやんさん、何故かまたTB出来ません。
時々TBできないみたいですが、なぜかなあ。
ディックの原作に最も近い臭いがする・・・、今原作を読んでいるところですが、映画を先に観たせいか、余計に本当にそう思えます。
DVDが出たら、もう一度じっくり鑑賞してみたい作品です。
TBさせていただきました。

投稿: hyoutan2005 | 2007年1月 6日 (土) 14時42分

はじめまして。TBさせていただきました。
なるほど、個性を消すためのロトスコープなのかもしれませんね。ディックの本がそのまま映像になったような感覚を持ちました。

またお邪魔します。

投稿: manimani | 2007年1月 5日 (金) 11時37分

こんにちは。
毎度納得のレビュー、参考になります。

「暗闇のスキャナー」は私のダイスキな小説ですが、よく映像化したな、と感心しました。
デジタルアニメにして正解だったと思います。
映画全体が麻薬による幻覚みたいでした。
スクランブルスーツの表現はちょっと期待と違ったけれど、ディック・ワールドを上手く再現していると感じました。
「ブレードランナー」のときはかなり原作の内容と違っていて驚きました。
別の監督で「アンドロイド・・・」をリメイクなんて企画、あったらいいようなよくないような・・・

投稿: starblog | 2007年1月 4日 (木) 22時51分

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