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2007年1月21日 (日)

本 「朝鮮半島「核」外交 -北朝鮮の戦術と経済力-」

昨年後半の北朝鮮の核実験を受け、タイムリーに出版された新書です。
まだ少ししか経っていないのに、びっくりする早さで新書もでるものなんですね。

日本からとても近い国で核実験やミサイル発射実験を行われると誰でも不安になります。
けれどもいたずらに何の知識もなく騒ぎ立てることというのは、それは危険だと思います。
この本では北朝鮮が戦争をしようにもできない状態ということが、経済力という視点からとてもわかりやすく書かれています。
著者は石油会社に勤めてから、新聞記者になった方ということなので、北朝鮮の戦争遂行能力を石油輸入量、備蓄量という点から見て、戦争をする能力はないと書いています。
北朝鮮に関しては正確なGDPは出ていないのですが、この本によると島根県の予算にも満たないということです。
また北朝鮮が得る利益はトヨタの利益よりも少ないとのことで、正直驚きました。

著者はギリシアのツキジデス、そしてアメリカの政治学者ケーガンの言葉を引用し、戦争の原因を「過度の恐怖、間違った脅威」、「指導者の誤った判断」によるものと書いています。
いたずらに北朝鮮の行いの表面上だけでとらえ、本質を見ずにいたずらに恐怖に駆られた対応をしてはいけないのかもしれないと思いました。

「朝鮮半島「核」外交 -北朝鮮の戦術と経済力-」 重村智計著 講談社 新書 ISBN4-06-149869-X

小川和久著「日本の戦争力」の記事はこちら→

村田晃嗣著「アメリカ外交 -苦悩と希望-」の記事はこちら→

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