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2006年12月30日 (土)

「デート・ウィズ・ドリュー」 押しの弱い「電波少年」

「華氏911」や「スーパーサイズ・ミー」等、最近ドキュメンタリー映画もよく公開されるようになりました。
「スーパーサイズ・ミー」はモーガン・スパーロック監督などは自分自身の体を使い(文字通り命をかけて)作った、過酷かつ毒のあるユーモアたっぷりのドキュメンタリーでした。
まさにセルフ「電波少年」といった感じ。

そういったセルフドキュメントの流れのこの作品「デート・ウィズ・ドリュー」です。
限られた時間、限られたお金の中でアイデアを振り絞り、なんとか憧れのスター、ドリュー・バリモアとのデートを実現しようとするドキュメンタリーです。
僕はこういうオバカなアイデア好きなので、けっこう期待して観に行きました。

監督兼主演はブライアン・ハーズリンガー氏。
テレビのクイズ番組で得た賞金を元手に、なんとかドリューと会おうと奮闘します。
けれども、ブライアンの打つ手は思いのほか正統派。
マジめにコツコツ知り合いをあたってドリューとのコネクションを探し、平行して自分の魅力度アップを図ります。
「華氏911」や「スーパーサイズ・ミー」のような毒を期待していたのですが、それほどではなく・・・。
マイケル・ムーアには「そんなに体制と張り合って大丈夫か」とハラハラし、モーガン・スパーロックには「死んじゃうんじゃないの、無理すんな」とドキドキしたりしたものですが、そういった切羽詰まった感はブライアン氏にはありません。
ブライアン氏、なんというか楽観的というのでしょうか、先にあげた二人のような「世間に物申す」といった主張はないんですよね。
そこらへんがセルフ・ドキュメントの割に体当たり感がヨワくて、作品全体も押しが弱く感じた気がします。
電波少年のなすびの方が展開にドキドキしたなあ(古い?)。

最後にドリューに会えるかって?
それは観てのお楽しみです。

ドリュー・バリモア主演の「ラブソングができるまで」の記事はこちら→

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コメント

ペトロニウスさん、こんにちは。

僕もこの作品は「バカなこと考えるなあ、おもしろそう」と思って観に行きました。
発想は面白かったですよね。
もっとあっと驚くようなアイデアがあるのかと思ったらそうでもなかったので、やや残念。
ただドキュメンタリーですからね、現実的なのかもしれないです。

投稿: はらやん(管理人) | 2007年8月13日 (月) 15時00分

TBありがとう。きさらぎ凄い気になっています。・・・時間ないのですが、何とか見れるように努力したいです。またいろいろ教えてくださいね。

ちなみに、ドキュメンタリーなのに「主張がない」というのは、同感。確かにダレているもんね。ただ、それだけダメな点がありつつも、受けたり、広く公開されたのは、やっぱりコンセプトがいいからでしょうねー。

投稿: ペトロニウス@物語三昧 | 2007年8月13日 (月) 08時27分

こんばんは!

ほんと楽観的な人でもありました。
デートよりも就職さがしのほうがドキドキしました。^^ゞ
ネットの力は大きかったですね。
ドリュー・バリモアだから成り立った映画でもあるかな。

TBどうもありがとうございました!

投稿: アイマック | 2007年3月13日 (火) 23時44分

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