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2006年12月 3日 (日)

本 「カリストの脅威 -アシモフ初期作品集1-」

SF小説の巨匠、アイザック・アシモフの初期の作品集です。
ほとんどデビューしたばかりの頃の作品で、他の作品集には載っていないものを集めたということです。
時代としても戦前だったり、10代に書いた作品であるため、(アシモフも認めているように)どれもいまいちな気もします。
火星人や金星人がでてくる話というのは、さすがに時代を感じてしまいます。
しかしその後のアシモフらしさの萌芽のようなものも感じます。
「焔の修道士」という作品などは後のファウンデーションシリーズにつながる要素を感じますし、ご本人がユダヤ人
であることからくる差別をテーマにした作品もいくつか収録されています。

先に書いたように作品のレベルとしては高いとは言えないですが、アシモフファンでしたら、彼の原点を味わってみるという意味で読んでみてもいいかもしれません。

「カリストの脅威 -アシモフ初期作品集1-」 アイザック・アシモフ著 早川書房 文庫 ISBN4-15-011136-7

アシモフ短編集「母なる地球 アシモフ初期作品集3」の記事はこちら→

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