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2006年11月19日 (日)

「スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー」 監督の趣味の映像集じゃん!

この映画、出演者はブルーバックを背に撮影し、背景等はほとんどCGなのだそうである。
それも大半を監督がパーソナルコンピューターであるMacintoshでコツコツと作ったものらしい。
Macintoshユーザーとしては、ちょっと嬉しい。
個人でここまで作れるというのは、パソコンの性能アップもかなりのレベルまで来たということですかね。
この点については感嘆するばかり。

画像のテイストは好みの分かれるところだろう。
レトロフューチャーな雰囲気は個人的には好きなのだが、昔風なテイストを狙ったのか全体的にぼんやりとした感じは観ていて緊張感がないように思えた。
また時折、背景が書き割りのように見え、安っぽい印象を受けた。

ストーリーの方はというと、これが全然おもしろくない。
「スカイキャプテン」が何者かよくわからない(アメリカでは有名なの?)、危機がなんだかよくわからない、キャラクターも深みがないということで、観ていて緊張感がない。
「スカイキャプテン」はプロペラ機なのに、敵はロケットやらエアカーみたいなのを使っているので、これは明らかにテクノロジーのレベルが違うだろ!みたいな突っ込みを入れたくなるようなところが満載。
プロペラ機がいきなり、海の中を飛んじゃうのはどうかと思う・・・。
アドベンチャー映画なのだからそんなことを気にしなくてもというのはあるのかもしれないが、映画の設定世界の中での辻褄は合わせておくべきだと思う。
このあたりは感覚的なものなのだけれど結構大事。
宮崎駿はこのあたりのセンスが抜群だと思う。

映像的には新しい試みがあったかもしれないが、映画はやはりストーリー。
監督の趣味の映像集となっていたように見え、映画としては不満が残ります。

空中要塞はカッコ良かったけど(メカ好きとしては)。

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コメント

エクスカリバーさん、こんばんは。

作品の世界観は好きな方なんですけど、どうも乗り切れなかったです。
そういえば「ロケッティア」とかもそうだったな・・・。
TBですが、どうも時々不調だったりするようです。
特に古い記事へが・・・。
ご迷惑をおかけして申しわけありません。

投稿: はらやん(管理人) | 2007年9月22日 (土) 12時04分

独特のレトロ・テイストにはまってしまいました。
始めから、こういう世界観だ、こういうキャラクターなんだということで観ていましたので、さほど違和感は覚えませんでしたねぇ。
このテイストで『火星のプリンセス』やってくれたら、と思っていたのに降板・・・。
こうなったらジュール・ヴェルヌとか、そういった他の古典作品にも挑戦して欲しいな、と思っていたりして・・・。

ところで何度かTB送ってみたのですが(他の記事にも)、反映されないみたいですね。
こちらには送信した結果は残っているのに、なぜだろう?

投稿: エクスカリバー | 2007年9月20日 (木) 08時28分

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