« 本 「マリー・アントワネットの遺言」 | トップページ | 本 「ワークショップ ー新しい学びと創造の場ー」 »

2006年10月 1日 (日)

「遠い空の向こうに」 さわやかな後味の少年の成長ドラマ

会社の後輩のお薦めで観賞してみました。
ホーマー・H・ヒッカムJr.というNASAの技術者が書いた自伝「ロケット・ボーイズ」を原作としています。
こちらはずいぶん前に読んだことがありましたが、ほとんど内容を忘れていました。

ストーリーとしてはとてもオーソドックスで、素直に心に染みる作りでした。
主人公の少年たちがさまざまな困難を乗り越えて夢を目指す姿は、やはり心に響きます。
「ダンドリ。」などもそうですが、こういうのに弱いんです・・・。
ただ全体的にとても抑えた演出で淡々と進む感じがあるので、感動ものとしてはやや盛り上がりに欠けたような印象もあります。
でも最後はホロッとさせられました。

「内なる声を信じなさい」という恩師の言葉が良かった。
だんだん大人になってくると周囲も見えてきたり、自分への期待も感じたりして、だんだん息苦しくなってくることってありますよね。
そのとき、自分の気持ちをきちんと見つめることは大事なことだと思います。
まわりへの感謝も忘れずに・・・。

主人公の四人の少年はほとんど他で見たことがない子たちですが、かえって自然な感じがでててよかったかもしれません。
特に主人公(ジェイク・ギレンホール)はそんなに美形でもないし、やや小太りだし、普通っぽい感じでしたね。
頑固な父親役の俳優さん(クリス・クーパー)が適役です。
むすっとしていて、ほんとに頑固っぽくて。
最後に息子のロケット打ち上げを見に来る場面は、息子と父親の気持ちが通じ合いよいシーンです。
青空を煙を引いて伸びやかに飛んでいくロケットが美しく、さわやかな後味のあるドラマでした。

にほんブログ村 映画ブログへ

日本の炭坑を舞台にした感動ドラマ「フラガール」の記事はこちら→

|

« 本 「マリー・アントワネットの遺言」 | トップページ | 本 「ワークショップ ー新しい学びと創造の場ー」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「遠い空の向こうに」 さわやかな後味の少年の成長ドラマ:

» 遠い空の向こうに(ネタバレ注意) [カオスの世紀]
高校時代に天文部にいた僕はいつも夜空を眺めていた。その”遠い空の向こうに”何があるのか。人間の英知を超えた世界。遙か過去から届く星の光を浴びながら、何よりも純粋な心で宇宙を眺めていた。まだあの時の夢は宇宙を旅しているに違いない。 [続きを読む]

受信: 2006年10月 5日 (木) 19時09分

» 『遠い空の向こうに』 [愛すべき映画たち]
October Sky(1999/アメリカ) 【監督】ジョー・ジョンストン 【出演】ジェイク・ギレンホール/クリス・クーパー/ローラ・ダーン 今回は、自分にとって泣ける映画のトップに君臨する作品です。 『ニュー・シネマ・... [続きを読む]

受信: 2006年10月 9日 (月) 14時24分

» 遠い空の向こうに [Movies!!]
ジェイク・ギレンホール、クリス・クーパー、ローラ・ダーン、クリス・オーウェン出演。ジョー・ジョンストン監督作品。 1957年10月5日。ウェスト・ヴァージニア州の炭鉱町コールウッド。米国民にショックを与えたこの夜、ソ連の人工衛星スプートニクを見た高校生ホーマー(ジェイク・ギレンホール)は自分でロケットを打ち上げようという夢を抱く。(goo映画より) 「ブロークバック・マウンテン」に主演した... [続きを読む]

受信: 2006年10月10日 (火) 13時55分

» 「遠い空の向こうに」実話系の最高峰 [冷たい走り]
ストーリー:のちにNASAのロケット・エンジニアになったホーマー・ヒッカムの自伝を基に、「ジュマンジ」のジョー・ジョンストン監督がロケットへの夢に賭けた若者たちの挑戦を描いたドラマ。1957年10月、ソ連が人類初の人工衛星スプートニクの打ち上げに成功した。ウエス....... [続きを読む]

受信: 2006年11月 5日 (日) 09時27分

» 『遠い空の向こうに』(1999) [【徒然なるままに・・・】]
NASAのエンジニアであったホーマー・ヒッカムJrの自伝小説『ロケット・ボーイズ』の映画化作品。監督はジョー・ジョンストン。 原題は『オクトーバー・スカイ』なのだが、邦題は『遠い空の向こうに』。詩的で良い感じだとは思うものの、やや通俗的で作品内容からは離れている感も無きにしも非ず・・・。 1957年10月、ソ連が人類初の人工衛星スプートニクの打ち上げに成功。炭鉱の町で生まれ育った一人の平凡な高校生が、夜空を横切るスプートニクの美しさに魅せられ自分でもロケットを作ってみたいと思いだす。 周囲... [続きを読む]

受信: 2008年8月24日 (日) 20時23分

» 遠い空の向こうに [ひめの映画おぼえがき]
遠い空の向こうに (ユニバーサル・セレクション2008年第10弾) 【初回生産限定】 監督:ジョー・ジョンストン 出演:ジェイク・ギレンホール、ク... [続きを読む]

受信: 2008年8月24日 (日) 21時52分

» 遠い空の向こうに [しーの映画たわごと]
少年達の成功物語なんだけど、その根底にある父と息子の関係がとても良く描写されていたように思える。 私にとってってことになるけど、共感できる部分も多かったように感じる。 自分もよくオヤジとぶつかり合った頃のことを思い出す。時には殴り合いもし。しかしそれが...... [続きを読む]

受信: 2008年8月25日 (月) 09時46分

» 遠い空の向こうに/ジェイク・ギレンホール、クリス・クーパー、クリス・オーウェン、ローラ・ダーン [カノンな日々]
なにげに手にとってみて良さそうだったので鑑賞してみた作品なんですが、これがなんと大当たり。とってもハートウォーマーな大々感動作でした。クライマックスでは思わずウルウルときちゃいましたヨ。1999年の作品みたいですけど、この映画のことは全然知らなかったなぁ。仕....... [続きを読む]

受信: 2008年8月25日 (月) 21時16分

» 少年の夢は宇宙へ〜『遠い空の向こうに』 [真紅のthinkingdays]
 1957年10月4日。人類史上初めて、ソ連が人工衛星スプートニク号の打ち上げに 成功した。ウェストバージニア州の小さな炭鉱町コールウッドに... [続きを読む]

受信: 2008年8月27日 (水) 12時34分

» 遠い空の向こうに [Movie] [miyukichin’mu*me*mo*]
 映画(DVD)「遠い空の向こうに」         (ジョー・ジョンストン:監督)  遠い空の向こうにソニー・ピクチャーズエンタテインメントこのアイテムの詳細を見る  NASAのロケットエンジニア、ホーマー・ヒッカム。  この映画は、彼の自伝を基にしたものだそうです。  1957年、アメリカのある炭鉱の町。  ホーマーたち高校生は、  ソ連の人工衛星打ち上げに触発され、  ロケットを打ち上げて宇宙に行くことを夢見て、  “実験”を繰り返す。  学校を出たら、炭鉱夫になるのが当たり前の時代。 ... [続きを読む]

受信: 2008年10月15日 (水) 00時05分

» 『遠い空の向こうに』・・・夢をかなえたロケットボーイズ [SOARのパストラーレ♪]
NASAのエンジニア、ホーマー・ヒッカムの自伝を原作とした『遠い空の向こうに』。またひとつ“泣ける”映画に出会った。 [続きを読む]

受信: 2010年9月 4日 (土) 23時46分

« 本 「マリー・アントワネットの遺言」 | トップページ | 本 「ワークショップ ー新しい学びと創造の場ー」 »