本 「イスラム過激原理主義 -なぜテロに走るのか-」
著者がエジプト駐在の記者をやっていたということで、エジプトを中心に過激原理主義について主にまとめている。
この本に書いてあるのではないが、私のイメージでは原理主義というのは、イスラム教にしてもキリスト教にしても、他者に対しての寛容性に欠ける感じがしている。
相手の信じていることを同じように信じられなくても、お互いにバックボーンにある文化と異なることを認められるようになれば、これほど争いは起こらないのではないかと思う。
違っていて当たり前と思えないものなのだろうか。
読んでいて感じたのは、異文化であっても政治的な動き、というのは変わらないということ。
そのシステムの長老の意見、派閥のパワーバランス、外圧・内圧を気にしたりするのは、どこの社会でも同じらしい。
「イスラム過激原理主義 -なぜテロに走るのか-」 藤原和彦著 中央公論新社 新書 ISBN4-12-101612-2
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