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2006年9月 2日 (土)

本 「第九の日」

「デカルトの密室」に続く瀬名秀明のロボットを扱った中編小説集。

科学が進歩し、外見的にも内面的にも、ロボットが限りなく人間に近づいていったとき、ロボットは人間になるのだろうか。
それとも他の存在になるのだろうか。

工学や医学、心理学が進歩し、不具合のある身体を機械に置き換えることが可能になっていくだろう。
そのとき、人間と機械の境目はどこに引かれるのか?
人間とは何なのか、自我とは何なのか。

機械は人間に近づき、人間に近づく。
ロボットは自我を持つのか。
自我を持った場合、それは人間と同じ性質なのか、異なるもののなのか。
それは今すぐは答えはでない命題だろう。
「デカルトの密室」に続き、瀬名秀明は真っ向からその命題に挑んでいるように感じる。

そういえば神林長平も機械と人間を好んでテーマにしている。
ただ瀬名秀明は人間化する機械(ロボット)という捉え方をしているのに対し、神林長平は機械化する人間という捉え方をしているように思える。
捉え方の違いを読み比べてみてもおもしろいかもしれない。

瀬名秀明作品「エヴリブレス」の記事はこちら→

「第九の日」 瀬名秀明著 光文社 ハードカバー ISBN4-334-92499-9

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