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2006年9月18日 (月)

本 「マリオネット園 <あかずの扉>研究会首吊塔へ」

霧舍巧さんの<あかずの扉>研究会シリーズの四作目。
このシリーズは登場人物のキャラが今時風(漫画やアニメで見慣れた感じ)なので読みやすく、かつ推理ものとしては昔ながらの暗号や密室等が出てきて楽しませてくれるシリーズです。

特徴的なのは主人公であるカケルと<あかずの扉>の面々とのやり取り。
学園風というか、ラブコメ風のテイストもあり、若い人でも入りやすいのではないでしょうか。
ただこの四作目はそのあたりがやや薄めだったような気がします。
僕としては、ユイというキャラが好きなのでもうちょっと活躍してほしかったところです。

あと本シリーズが特徴的なのは、名探偵が二人いるところ。
今までのシリーズでも名探偵が二人いるということをうまくつかったストーリーになっていたと思いますが、本作も同様です。
ただこの名探偵の書き分けがシリーズを追うごとに曖昧になってきているような気もしますが。

本格推理というと腰が引けてしまいそうな方でも読みやすいので、トライアルとしておすすめできるシリーズです。

「マリオネット園 <あかずの扉>研究会首吊塔へ」 霧舍巧著 講談社 文庫 ISBN4-06-275181-X

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