「スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ」 人気シリーズを映像センス良くアレンジ
最近邦画もかつての人気シリーズの復活が多いですね。
「スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ」もその一つです。
僕が高校生くらいの頃、「スケバン刑事」がテレビで放送されていました。
ちょうどアイドルなどに興味を持つ年頃で、かつ東映のアクションものは好きだったりしていたので、毎週楽しみにしてました。
僕的には三代目の浅香唯さんが一番お気に入りでした。
さて今回四代目として「麻宮サキ」を襲名したのは、松浦亜弥さん。
テレビシリーズの斉藤由貴さん、南野陽子さん、浅香唯さんはデビュー仕立てだったため演技という点ではかなり?だった部分に比べると、アイドルとして活躍してきただけあって上手だったと思います。
特に目ヂカラがありますね。
きりりとした視線は、若い俳優でもなかなか他にない感じがしました。
ただ声が可愛らしいので、スケバンっぽい台詞はハマりが悪かったかもしれません。
松浦亜弥さんの母親役で、一代目の斉藤由貴さんが出演していたのは嬉しかったですね。
あと暗闇指令あらため暗闇警視の長門裕之さん。
昔よりちょっと穏やかになったような・・・。
あとこのシリーズはサキのサポート役もなかなかユニークなキャラクターが歴代いました。
神、西脇、依田・・・、演じる俳優さんもいい味を出していましたが、今回の竹内力さんもキャスティングがよかった。
アクション担当は横山誠氏。
「仮面ライダー THE FIRST」はあまりいいとは思いませんでしたが、今回はヨーヨーというアイテムを使ったアクション見所ありました。
なかでも麻宮サキと秋山レイカのバトルシーンはアイデアがいろいろあって観ていてかなりおもしろかったです。
すごい派手ではないのですが、工夫されているなと感じました。
衣装関連、びっくりしたのはバトルスーツ。
「X-MEN」・・・?、もしくは「仮面ライダー」(スカーフあるし)とも思いましたが、見慣れてくると、だんだんしっくりしてきました。
麻宮サキのセーラー服も昔ながらのものをうまくアレンジして、今風に可愛らしくしてますね。
昔はスケバンといったら引きずるくらいのロングスカートという感じですが、今はやはりミニなのですね。
もともと「スケバン刑事」の音楽はロック系のハードな感じでしたが、今回の映画もその雰囲気を残っていました。
よくわかっているなーという印象です。
それらをまとめている監督は深作健太氏。
「バトル・ロワイヤル」は1も2も観ていないので、深作監督の作品は初めての観賞です。
非常にスタイリッシュな映像を撮る方だと思いました。
カメラワークでは緩急上手につかってリズムがあり、構図もけっこう凝っていたと思います。
色感もメリハリ効きつつ抑えたハードな仕上がりでかっこ良かった。
なんとなく印象としては、ブライアン・シンガー監督に似ている感じがしました。
いい意味でハリウッドっぽい感じです。
オープニングタイトルのグラフィックもスタイリッシュでカッコいい。
邦画でセンスのいいタイトルのものはなかなか少ないんですよね。
とても映像センスある監督さんではないかと思いました。
深作監督も「スケバン刑事」世代ということらしいですが、上手に今までのシリーズの雰囲気を残しつつ、今風にセンス良くまとめた作品だと思います。

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