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2006年8月15日 (火)

本  「アメリカ外交 -苦悩と希望--」

藤原正彦氏の「国家の品格」をきっかけに、アメリカに迎合せず日本人が自国の文化に自信を持とうという話をよく聞きます。
自国の文化に誇りを持っていくことは大切なことだと思いますが、その場合、いきすぎると文化ナショナリズムになり、えてしてアメリカは、アメリカゼーションされた日本の戦後を押し付けてきた占領国(システムとしても文化としても)として、ざっくりと片付けてしまう人もいます。
けれども、この本を読むと、歴史の流れの中でアメリカには彼らなりに自国や世界に対しての苦悩しつつ、未来を描きながら、まさにあがきながら進んでいるというのだなということが、わかります。
大事なのは、相手のものの見方を理解し、その上でさまざまな交渉をしていかなければならないということ。
単純に日本人賞賛論や、アメリカ迎合論という捉え方ではなく、視点を切り替え大局的に見ていくことが外交は大切なのでしょう。

この本の最後にラインホールド・ニーバーという神学者の言葉が載っていました。
「神よ、変えることのできるものについて、それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。変えることのできないものについては、それを受け入れられるだけの冷静さを与えたまえ。そして、変えることのできるものと、変えることのできないものとを、識別する知識を与えたまえ」
外交においてもでしょうが、人生訓としても深い言葉だと思いました。
そういえば「ゲド戦記」のテーマも似ているかもしれません。

「アメリカ外交 -苦悩と希望-」 村田晃嗣 著 講談社現代新書 ISBN4-06-149774-X

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