「ターミネーター」 愛こそ勇気
ジェームズ・キャメロン監督の出世作「ターミネーター」です。
もう20年以上前の作品で、かつ低予算での制作だったにも関わらず、今でも十分楽しめます。
この作品以降、キャメロン監督は、メジャーな監督として活躍していくわけですが、以後の作品に通じるキャメロンらしさが原点であるこの作品にみられると思います。
キャメロン監督の特徴といえば、イマジネーションあふれる映像があげられます。
自分のイメージを表現するために「デジタル・ドメイン」というSFX会社まで作るだけあり、本作品でも骸骨をモチーフとしたメタリックなサイボーグという、その後の映画等に影響を与えた、アイデアを生み出しています。
初めてターミネーターを観たときのビジュアルショックは大きかったですね。
ただキャメロン監督の特徴はそれらの映像だけでなく、映画のストーリーの根底に共通してあるものがあります。
それは愛するものを守りたいという気持ちが、人間に勇気を与えるということです。
こうやって書くと、かなり恥ずかしいテーマなのですが、これがあるためキャメロン作品は何度観ても心を揺さぶられるのだと思います。
「ターミネーター」では、サラはカイルという愛する者、その結晶である子を得たとき生きるということに勇気をもって向かうようになります。
「エイリアン2」では母性(的な)愛、「ターミネーター2」では父性愛(変化球ですが)、「アビス」では夫婦愛が、命の危険にさらされる究極的な状況の中で主人公たちに戦う勇気を与えます。
個人的にはあまり好きな作品ではないのですが、「トゥルーライズ」「タイタニック」も同様なテーマが流れていると思います。
キャメロン監督は先進的な映像作家であるだけでなく、愛を描くラブストーリー作家かと思えます。
願わくば、このところ新しい作品を作っていないので、新作が早く観てみたいです。
「ターミネーター4」の記事はこちら→
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1984年 アメリカ作品 108分 ワーナー・ブラザース配給
原題:THE TERMINATOR
STAFF
監督:ジェームズ・キャメロン
脚本:ジェームズ・キャメロン ゲイル・アン・ハード
CAST
アーノルド・シュワルツェネッガー マイケル・ビーン リンダ・ハミルトン ポール・ウィンフィールド
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JUGEMテーマ:映画 制作年:1984年
制作国:アメリカ
上映メディア:劇場公開
上映時間:107分
原題:THE TERMINATOR
配給:ビクターエンターテイメント
監督:ジェームズ・キャメロン
主演:アーノルド・シュワルツェネッガー
リンダ・ハミルトン
マイケル・ビーン
ポール・ウィンフィールド
機械軍は人類のリーダーであるジョン・コナーを歴史から消すべく
1984年のロスへ冷徹無比の殺人機ターミネーターを送り込ん... [続きを読む]
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コメント
せつらさん、こんばんは!
もうずいぶん前ですからね〜。
20年どころじゃないか・・・。
カイルはマイケル・ビーンがカッコ良かったので、すごく印象に残っているんですよね。
そのころのシュワちゃんはまだ悪役でしたから、カイルの方がヒーローでカッコ良かったです。
投稿: はらやん(管理人) | 2010年2月 2日 (火) 22時31分
はらやんさん今晩はTBありがとうございました。エコーさせてい
ただきます。
もうファーストのお話ほとんど忘れちゃってました。
カイルの存在も4を見たときにカイルなんて人でたったっけ?
って感じでした。2はしっかり覚えてるんですけどね
もう一度見直してみようかな
投稿: せつら | 2010年2月 1日 (月) 19時38分
makiさん、こんにちは!
特撮などは今観るとやはり古くさいところはあるのですが、物語はまったく褪せることなく、堪能できる名作ですよね。
T4はこのときのシュワちゃんを生き写しのように再現しています。
キャメロン監督は強い女性が好きですよね。
使命をもったサラの強い意志をラストは感じました。
投稿: はらやん(管理人) | 2010年1月31日 (日) 13時05分
こちらもTB失敗のため
コメントでお返しさせてください
あらためてみましてもやはり傑作でしたね
4をみたあとにかなり忘れているなとおもい見直したのですが、なかなか感慨深いものもありました
当時のシュワちゃんのマッチョぶりが、
4でのCGでのT800登場時と、本当にそっくりでまたビックリ
登場時は普通のかよわい女性、でもあのカイルが憧れた寂しげな写真のサラと同じく、
ラストの彼女はまさに守るもべきもののある強い女性へと変化していましたね!
投稿: maki | 2010年1月30日 (土) 14時08分